
2013~14の冬休みは、オーストラリアの旅。 僕たち親子にとって初めてのオーストラリア・・・ 胸が高鳴ります。
メルボルン〜シドニー〜ゴールドコーストと東海岸を北上するかたちで旅をするのですが、 さてどうなることやら・・・

まずは成田空港からジェットスター航空でケアンズへ。 意外なことですが、現在日本からメルボルンへは直行便がありません。 住みやすい街ワールドランキングNo.1でもあり、世界的教育都市としても知られているメルボルンに日本から直接のアクセスが無いということは、世界航空業界の七不思議の一つに数えられるかもしれません。
(朗報!2014年春よりジェットスター航空による成田=メルボルン便が就航するとのことです!みなさんメルボルンへ遊びに行きましょう〜!)
夜の9時頃に出発して、翌朝4時に到着しました。もちろんまだ夜明け前で真っ暗。入国審査や税関などの手続きをして外に出たころに、ようやく朝日が昇ってきました。オーストラリアでの初めての朝です。

インドネシアやパプアニューギニアが目と鼻の先だけに、ケアンズの空気はまさに熱帯の空気。賑やかな鳥たちの鳴き声は、まるでジャングルの中にいるみたいです。 ケアンズ空港はシンプルかつスタイリッシュ。今まで色んなところへ旅しましたが、こんなお洒落な空港は見たことがありません。空港施設内外にアート作品があふれていていました。アボリジニの伝統的なものから現代アートまで、まるで美術館のような空港です。

両手を当てて、オーストラリアの大地からパワーを感じ取っている様子。 空港内にはジャングルもありました。

長旅で疲れた時にはビタミンCを補給しましょう。ジュースバーにはオージー流”幸せ4カ条”。

" Think Happy Thought " , " Stop and Smell the Roses " , " Laugh out Loud " , " get fresh with someone "
確かに空港内は花だらけだし、到着便から出てくる人を待ってジッと座っていたお婆ちゃんが待ち人と再会するなり突然素早く動き出してファンキーなセリフを大声で連発したり、ヘルシージュースバーの周りに座っていた人たちの大半はお相撲さんみたいな体型だけどまったくヘルシームードを気にもしていない様子だったり・・・
皆が我が道を行くオージースタイルはまさにハッピースタイル。 そしてトイレもオージー流。音もデカけりゃ風もスゴい。10秒もしないうちにすっかり乾きます。

ケアンズからメルボルンまでは3時間ほどのフライト。東京=沖縄間くらいの距離です。 オーストラリアは広い・・・
わが家を出発してから22時間後、ようやくメルボルン空港に到着しました。最初のホームステイ先へは空港から車でおよそ1時間ほど。メルボルン市の東南に位置するビーチ沿いの閑静な住宅街にあるお家です。

ホスト夫婦は地元の小学校の先生をしています。子供が3人に犬2匹。一番下の子は息子たいかんと同い年のキュートな女の子。到着した瞬間にこの笑顔です(笑)
「長旅で疲れているかもしれないけど、これから親戚一同が集まってのパーティーがあるんだけど一緒にどう?」
せっかく誘われたのですからNOとは言えません。到着から30分後、僕たち親子はホストファミリーの一族パーティーにゲストとして参加することになりました。

ホームステイ先から車でほど近い距離のホストマザーの姉の家に着きました。家の中はまるでアートギャラリーです。ホストファミリー一族はとてもアートが好きみたいですね。これはオーストラリア人全般に言えるのかもしれませんが。そういえば、先ほど僕らの寝室に荷物を置いてきたときに、ベッドの横の壁にも大きな絵がありました。

ホストマザーが4歳の時に描いた絵だそうです。夏にホームステイしたカナダのホストファミリーもアート好きで、やはり僕らの寝室の壁にホストファザーが学生時代に描いた大きな絵が飾ってありました。カナダ人もオーストラリア人もアート好きで気質が似ているのかもしれません。

さっそく子供たちはプールで大はしゃぎ。でも夕方6時のメルボルン、気温は20度もありません。そしてプールは常温・・・ 平均的日本人の皮膚感覚では泳ぐには寒すぎます。息子もなかなかジャグジーから出られません。たまに飛び込んではすぐにジャグジーへ、の繰り返しです。

チームに分かれてのゲーム大会です。皆が起立して胸に手を当て静粛に国歌斉唱から始まりましたが、途中から国歌がパンク調に変わり、老いも若きも皆で飛び跳ね叫び狂ってのスタート・・・ オージー流パーティに度肝を抜かれました(笑)
よく食べ、よく飲み、よく笑う。
そして皆、声がデカい。
良い意味で”能天気”で、良い意味で”自己中心”。
親族が集まる一年の終わりのパーティ(12月中旬からはバケーションシーズンなので、最後に皆が集まれるのが12月第2週の週末になるそうです)に、日本から来た見ず知らずの僕ら父子が居てもまったく気にもしないし、気も使わない。(そもそもホストファミリーとさえ会って10分くらいしか話していない!)
良い意味で”居ても居なくても一緒”な感じです。
何か日本のことを喋ったり、さらには一芸なんかも求められたらどうしようか?カラテかな?ニンジャかな?なんて考えていたのですが、そんな心配はまったく必要ありませんでした(笑)
特大ワインセラーからメルボルン特産のワインが次から次へと出てきます。飛行機でもあまり寝ていなかった僕はすっかり撃沈・・・ 気が付いたらシアタールームの気持ちが良過ぎるシートで眠っていました。
「マサ、そろそろ帰るぞ」とホストファザーに起こされて、ダイニングルームに戻ってみると・・・

サンフランシスコ・フラワーチルドレン風のお姉さまたちに揉みくちゃにされている息子を発見。
至福の時を僕に見つかって慌てている様子(笑)
キスの嵐の後(息子だけ)無事ステイ先に帰り、長い長い一日がようやく終わりました。
さて、トップ画像のメダルについて少し説明しましょう。
このメダルは毎年パーティで一族に配られるものだそうです。 なぜ紙袋の絵柄なのか聞いてみたところ、昔おじいちゃんおばあちゃんが若かった頃は、この絵柄のような紙袋にプレゼントを入れて一族ひとりひとりに配っていたからだそうで、 もう二人は高齢でその準備が出来なくなったので、こうしてメダルに描いてひとりひとりに渡すようになったとのことでした。
いかにも絵に描いたようなオージー一族は、とてもとても素敵な人たちでした。
一日でこの国が好きになったような気がします。

ああ、待ち遠しい〜!