2012年10月12日

父と息子のカナダ紀行E 〜Granville Island 前編〜

さて、僕と息子たいかんは、バンクーバーのメインランドからアートの中心地グランビルアイランド(Granville Island)へと向かいました。
この小さな島に行くには、車やバス、あるいは自転車や徒歩などでも橋を渡って行けます。
でもお薦めはこのタグボート。
色合いも可愛らしいこの船は、街の各所にある船着き場を巡回していて、数分も待っていれば可愛らしい音をポンポンを鳴らしながらやって来てくれます。
子供連れなら一日パスを買っておいても損はないですよ。



いや〜、東京にもこんな交通手段が欲しいですね。
バンクーバーでは陸上だけでなく海上も開かれた公共交通の場であり、市民が思い思いの乗り物で水上移動しています。
大きな船やこの可愛いタグボートが、カヤックや立ち漕ぎサーフボード(スタンドアップパドルサーフィン:SUP)の横を通る時など、「波立ててゴメン、ゴメン」なんて謝りながら進んでいきます。
しかし、バンクーバーのヨットハーバーの多いこと多いこと。
市民全員が一艇持っているんじゃないか、というくらい膨大なヨットの数です。
大型の豪華クルーザーなんかもこれでもかってくらい停泊してて、夜になるとどんちゃん騒ぎしてます。
水上ハウスなんかもあって、駐車場ならぬ駐艇場があり、自転車の代わりにカヤックやサーフボードが置いてあります。
同じような臨海都市である東京とは全く違った都市デザインと生活スタイルを目の当たりにして、この差はどこから生まれるんだろう…なんて考えていたら、あっという間にグランビルアイランドに到着です。



広さは東京ディズニーランドの半分くらいの大きさでしょうか。
そんな小さな島にたくさんの楽しい施設があるのですが、決してゴチャゴチャしていないところが素敵です。
エミリー・カー芸術大学の周囲にはアート工房が数多くあり、美しいホテルにレストランやカフェ、すべてを廻りきれないほどたくさんの個性あふれるお店が連なります。
日本では見たことも無いような子供関連のグッズばかりを集めたショッピングモールもあります。
(ここにハマると、子供も大人も出て来れなくなるので、要注意)
そして何といっても、美しい公園。
ここで学んだり働いている人たちが子供を預けられる施設もあり、そこの子供たちが思う存分公園内で遊んでいます。
水鳥たちにとっても、この小さな島は憩いの場であるようです。



次回はいよいよ最終回、一週間の短期留学の「卒業試験」です。
では。



子供専門ショッピングモールはホントに充実していて、日本では高くて手が出なかった本やDVDが低価格で売っていました。(バンクーバーは全体的に物価が安い!)
コスプレ用品も豊富で安く、あれもこれも欲しくなります。
息子にはこのNASAスーツを買ってあげました。
来週学校に着せていく予定です。





posted by 岡昌之 at 15:38| Comment(0) | 父子旅 カナダ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月15日

父と息子のカナダ紀行F 〜Granville Island 後編〜

さて、このグランビルアイランドからタグボートや徒歩で行けるエリアには、多くのビーチや博物館があり、また原っぱや沼地も豊富で、臨時のイベント会場などもありました。
バンクーバーにはドッグ・ビーチなんかも各所にあって、たくさんの犬たちが飼い主たちと海に飛び込んでいます。(ヌーディスト・ビーチもありますよ!)
そして、夏季限定のシェークスピア専門劇場では、海を舞台の背景としており、沈む夕日や星空と波の音などを効果的に演出に取り入れた芝居を観ることもできます。(生憎この日は月曜日で休館日でしたが)
そこらじゅうに生えている野生のベリーなどを摘まみながら、僕らはこのエリアを一周しました。
本当に美しい場所です。

美しい夕日を眺めながら島に戻り、今夜の予定をどうしようか...なんて考えていたら、息子が「これをみる!」と言いだしました。
この島は小さな島ですが、劇場がたくさんあります。
そのうちの一つでやっている芝居のポスターを彼は気に入ったようです。



NYオフ・ブロードウェイミュージカルの『Altar Boyz (アルターボーイズ)』です。
いくらなんでも90分間ノンストップの芝居に三歳の子供は入れてはくれないでしょうし、もちろん全編英語の台詞です。
僕は息子に「これは君にはまだ無理だよ」と諭しますが、息子は「やだ、やだ、これ観たい!」と言うばかり...
仕方がないので、息子を諦めさせるつもりで入口にいるスタッフに聞いてみました。
すると、
「えっ、三歳⁉う〜ん... 芝居の内容は子供向きじゃないし、90分間休憩もないしね...子供料金とかもないんだけど...そうね、大人料金払ってくれれば入ってもいいわよ。だけど、うるさくし始めたら外に出て行ってね。」
なんと、OKが出ました。
これは一週間の短期留学をした僕にとって、ある意味「卒業試験」です。
全編英語の台詞に、どこまでついていけるのか?
笑いや感動をネイティブたちと分かち合えるのでしょうか?
そして息子たいかんは、無事に最後までオトナシク観てくれるのでしょうか?

Altar Boyzは、マシュー、マーク、ルーク、ユアン、エイブラハムの五人組。
(これは「マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ」の四福音書の作者とされる使徒と、旧約聖書に出てくる最初のユダヤ人の名前ですね)
彼らはこの劇場に集まった「迷える子羊」たちを救うために、聖歌隊Altar Boyzを結成します。
でも彼らには、それぞれ抱えている悩みや問題や出自があります。
性欲を抑えきれない悩み、同性愛者である悩み、貧困層出身、ヒスパニック系移民、そしてユダヤ人。
これら彼らの「個性」をこれでもかとネタにしてストーリーは進行します。
特にユダヤ人ネタは強烈で、なにかと「He is Jew !」と強調されます。(でもこれが物語の重要なオチにも係わって来るのですが)
日本人からすると「彼は在日!」みたいな感覚ですので、最初ちょっとビックリしました。
しかも、最前列の障害者席にいた車椅子のお客さんまでイジリます。
あらゆる「人間」をネタにしていくのです。
おそらくこのAltar Boyzは、大ヒットTVドラマ「glee」が生まれるきっかけになったのかもしれません。
ユダヤ人ネタやsexネタも強烈ですし、障害者も差別しないで「平等」に扱うところは、よく似ています。
(gleeの主人公も、ユダヤ人と黒人ゲイカップルの養子として育った女の子と、性的トラウマを抱える男の子の二人ですし、主要メンバーに車椅子で眼鏡の男の子がいます。観たことない人は是非観てください。僕も息子も大ファンです)
しかし、よくよく考えてみると、北米の演劇・映画・音楽などエンターテイメント業界におけるユダヤ系の占める割合は非常に高く、彼ら抜きには成り立たないほどです。
だから彼らはこういった作品を作り、自らのアイデンティティをもコメディにし、その上で自分たちの特異性や優位性をさりげなくアピールしているのかもしれません。
まあとにかく、この芝居はとても良くできていて、僕は大満足でした。
一週間の英語漬けの成果もあり、また僕の好きなテーマでもあったので、単語もストーリーもかなり聞き取れ理解できたのは、自分でも驚きです。
笑うところも考えさせられるところも周囲についていけました。(しかし、僕以外に日本人がいなかったのは何故?バンクーバーは日本人がたくさんいるのに)
卒業試験は「合格」でいいでしょう。

そうそう、息子のことを忘れるところでした。
彼は90分間集中してこの芝居を観てました。
そしてエンディングの後に一言、
「カッコいい!」
あれから約二ヶ月経ちますが、僕がAltar Boyzのメインテーマ曲を歌うと、一緒に歌って踊り出します。
この子は、いつも僕のスケールの小さい期待を裏切ってくれて、僕の貧相な想像力を超えてくれますね。
師弟関係の逆転も近いかもしれません。

次の日、僕らはカナダを発ちました。
短い滞在でしたが、僕ら親子にとっては忘れられない経験です。
カナダは本当に人に優しい国でした。
住む人にも、訪れる人にも。
人のための社会が、そこにはあります。



posted by 岡昌之 at 12:51| Comment(0) | 父子旅 カナダ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

父子留学@カナダ

 2012,2013年の夏に僕たち父子はカナダで短期ホームステイをしました。僕(2012年時40歳)にとっても息子(同3歳)にとっても初めての海外ホームステイ&語学留学。まず前編では、僕ら父子が訪れた町ケロウナの魅力を紹介します。

「カナダかあ、涼しそうでいいな。」

僕ら親子が夏にカナダへ行ったと言うと、多くの人はこんな風に返します。しかし、僕らが訪れたKelowna(ケロウナ)というところは、とてもホットな町。夏は40度近くまで気温が上がり、ビーチは大勢の人で賑わい、街中には水着姿で歩く女性たちも・・・。多くの人たちが思い描く”カナダ像”とは全く違う世界だと言えるでしょう。




カナダ西部、ブリティッシュ・コロンビア州最大の都市バンクーバーから飛行機で50分、車なら5時間ほどの距離に位置するケロウナ。フライトの途中、飛行機から見える景色は壮大の一言。真夏でも消えることのない万年雪を頂く雄大なカナディアンロッキーがどこまでも続く。息子は初めて乗るプロペラ機に大喜びだ。

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ケロウナは”カナダのハワイ”って聞いていたんだけど、乗る飛行機を間違ったんじゃなかろうか・・・ いったいどんな寒いところに連れて行かれるんだろう・・・と心配になるほどの雪景色。

東西をロッキー山脈に囲まれたケロウナは、その雪解け水が作る全長135kmにも及ぶオカナガン湖のほとりにある町。南北に伸びる湖をさらに南へ進むと、カナダのアリゾナと呼ばれる国境沿いの町Osoyoos(オソヨス?発音難し)の半砂漠地帯があり、そのままワシントン・オレゴン・ネバダ各州に広がるアメリカ西部の大乾燥地帯へと続く。この地理的要因がケロウナの特異な気候を生み出すのだろう。夏は乾燥して温かい空気が南から流れ込み高温の日が続き、一年を通しても日照時間がカナダで最も長い。日中は40度近くまで上がる気温も、日が沈むと一気に涼しくなるので、日本のように熱帯夜に悩むこともない。

このように、年間を通じての温暖な気候と一日の寒暖差の大きいことから、ここケロウナはカナダ一番の果物の産地として有名だ。当初町の発展を支えたのはリンゴだったが、現在はブドウ畑が町の郊外や山の斜面に広がり、カナダワインの中心地として栄えている。ワイナリーの多くは小規模の家族経営で、その個性的で近代的な建築とフレンドリーな雰囲気は、ワインを味わうだけでなく旅行者の心を楽しませてくれるだろう。

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朝晩は涼しいが、日中は40度近くまで気温は上がる。日差しも強く、紫外線量は日本の3倍ほど。夕方たまに降るシャワーやスコール以外は、ほとんど雨は降らず毎日晴天が続く。

カナダ人が老後に住みたい町ナンバーワンに選ばれるだけあって、ケロウナは気候や景色だけでなく町の雰囲気も美しい。もちろんケロウナにやって来るのはお年寄りだけでなく、バカンスを楽しむためにあらゆる世代の人たちがカナダ内外から押し寄せる。夏は町の人口(およそ12万人)が2倍になるほどだ。毎週のように大きなパーティーやヨットレースが行われ、ロックフェスやアートフェスなどのイベントも開催される。町には学生も多く、長期滞在の語学留学生やブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)オカナガン・キャンパス(カナダ屈指の名門大学。医学部を中心に1万人近くがケロウナで学ぶ)、オカナガン・カレッジ(地元の大学)の学生たちが、町のアカデミックでスタイリッシュでトンガったケロウナの文化を支えている。ここに滞在して感じることは、アートとスポーツと自然を楽しむことを中心に人々の生き方と町が作られている、ということかもしれない。あくまで中心は楽しむことだ。

 

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オカナガン湖 湖畔。ホテルやカジノといったリゾート施設が並ぶ。また、水上スポーツのメッカでもあり、毎週のようにヨットレースが行われていた。ビーチは大勢の人たちで賑わうが、雪解け水だけあって水はちょっと冷たい。

”カナダらしからぬ”ビーチリゾートのケロウナだが、冬は”カナダらしい”風景に変わる。同じカナダのウィスラーやバンフほど日本では有名ではないが、ケロウナ近郊にあるBIG WHITEは世界的にも評価の高いスキーリゾートだ。パウダースノーを超えるシャンパンスノーを楽しむことができる。スキー場も混雑しないため、広大なゲレンデを独り占め・・・かもしれない。

 

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乾燥地帯に位置するケロウナは、2003年にカナダ史上に残る大規模森林火災を経験した。広大なエリアで森林が焼き尽くされ、山々は真っ黒焦げになってしまった。それから10年後、ようやくその跡地を蘇らせようと様々なプロジェクトがスタート。そのひとつでもある天空の劇場と大吊橋はケロウナの新名所だ。

 

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森林火災で一面の焼け野原となった小高い山の上に、KELOWNA MOUNTAIN Bridges & Vineyardsはある。まだ建設中だったが、近い将来ブドウ畑とゴルフ場やスキー場などを備えた一大リゾートになる予定だ。訪れた2013年夏の時点では、天空劇場と大吊橋が完成していた。

 

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オカナガン湖を見下ろす天空の劇場。ここでケロウナのワインを飲みながらコンサートを楽しむことができる。素晴らしい環境だ。

 

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大吊橋は合計4本あり、最も長いWater Bridgeは800フィート(約250m)を越え北米最長を誇る。まだ周囲には10年前に焼けた木々がそのまま残り、当時の山火事の様子がうかがえる。

 

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ここは洞窟カフェになる予定。

 

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山と山とを大吊橋がつなぐ。徒歩だけでなく自転車でも楽しめるようにボードウォークが整備されている。丘陵地帯に囲まれたケロウナは、マウンテンバイクの聖地でもあり、老いも若きも山の中を自転車で走る。吊り橋だって自転車で走る。また、廃線になった山間部の線路を改造したコースも人気だ。

 

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それにしても、長い。遥か彼方に白い柱のようなものが見えた。

 

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パルテノン神殿のようなところにたどり着いた。素晴らしい眺め・・・。ケロウナが一望できる。

 

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雲の隙間からこぼれ落ちる日差しが、オカナガンの湖面を照らす。そんな景色を眺めながら美しい遊歩道を歩いていると、まるで古代ギリシャの哲学者になったような気分になってくる。ここを毎日散歩してたら、きっと素晴らしいアイデアが浮かぶに違いない。

 

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劇場に戻ってきた。神々しい美しさだ。こんな景色を背景にワインを飲みながらコンサートやオペラが観れたら、さぞかし気持ちが良いだろう。

(ちなみにここKELOWNA MOUNTAINのオーナー女性は、まるでハリウッドセレブのような出で立ちのとても美しい方。元歌手だったようで、「90年代には日本にもツアーで行ったわ!」と嬉しそうに話してくれた。)

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続く


 

 

 
posted by 岡昌之 at 16:43| Comment(0) | 父子旅 カナダ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

父子留学@カナダ 後編

親子短期留学というと「仕事が忙しくて休めないパパを日本に残し、ママと子供で行くもの」というイメージがあるかと思います。しかし、一週間から可能と聞けば、いくら忙しいパパだって行けないことはありません。2012年の夏、僕ら父子は一週間のカナダ短期留学を決行しました。父子共に初めてのホームステイ&語学留学は、とても新鮮でとても刺激的で、僕も息子もカナダの虜になってしまいました。翌2013年には同じ場所に二週間行くことにしたほどです。 そんな僕らのカナダ生活を紹介しましょう。

2012年8月、父である僕は40歳になる一月前、息子は3歳になったばかり。そんな僕らは短期語学留学をするために、カナダ西部ブリティッシュ・コロンビア州にあるケロウナという町を訪れた。僕にとってホームステイも海外の語学学校へ行くことも初めてのこと。もちろん息子にとっても。春に東京の留学フェアで知り合った、ここケロウナで語学学校を経営する方に全てをお任せして、ほぼ丸一日かけてはるばる日本からたどり着いた。ケロウナというマイナーな町を選んだ理由は、日本からアクセスのいいバンクーバーなど大都市では、夏休み期間はもう日本人だらけになってしまう、という話を聞いたから。折角の語学留学も、それでは価値が半減してしまう。ケロウナは他のカナダの都市と違い、アジア・ヒスパニック系が少ない町だ。今時のカナダでは珍しく、英語のネイティブスピーカーが大多数を占める。スーパーマーケットやコンビニのレジ係、ファストフード店で働いている人たちも白人ばかり。移民の多い国でこんな光景を見ることは極めて稀だ。

さて、ケロウナ空港に到着した僕らは、さっそくホームステイ先まで連れて行ってもらった。初めての体験なので、胸が高鳴る。途中車の窓から見える景色は、何もかも新鮮で、とにかく眩しい。空の青さも、木々の緑も、日本のそれとはまったく色の強さが異なる。

 

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町の中心部からは離れているが、町を見下ろすノックス・マウンテンの中腹にある景色の素晴らしい家。緑が豊かで鮮やかだ。ホストファミリーはパパとママと息子(5歳)・娘(4歳)の四人家族。カナダでは結婚をせずに家庭を作っている人が多く、こちらのカップルも結婚をしていない。してもしてなくても受けられる公共サービスに特に変わりはないそうだ。そんなことを話しながら自己紹介をしているうちに、息子はさっそく子供たちと遊びだした。

 

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幼い息子にとって初めてのことだから慣れるまで時間がかかるかもしれない・・・ なんて心配も全く無用だったほど、息子は一瞬でこの環境に馴染んでしまった。子供の順応性の高さには驚かされる。会話を聞いていると、英語はよくわかっていないようだが、見よう見まねで一緒に遊んでいた。

 

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「腹が空いただろう」とさっそくバーベキュー。この後一週間、ほぼ毎日バーベキューが続く。鶏肉、牛肉、ハンバーグ、魚、牡蠣・・・、とにかく何でも大量に焼く。そして大勢で賑やかに食べる。普段は毎日親子三人で食事をしている息子にとって、この大勢での食事、しかも毎日野外で、というのがことのほか気に入ったようだ。カナダから帰った後は、しばらく野外で食事を誰かと一緒にしたがっていた。

 

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晩御飯が終わると、日暮れまで水遊びをして過ごす。カナダの晩御飯は早い。そして日暮れは遅い。まだ明るい午後6時くらいに晩御飯を食べ、そこから日が暮れる9時過ぎまでたっぷり遊ぶ。子供たちは暗くなるまで水遊びに夢中。ちなみに水遊びは、植物への水やりも兼ねているらしい。

 

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日本でも裸足族の息子は大喜びだ。しかし、カナダの子育ては本当にのびのびしている。子供たちも自由奔放。

 

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ホストファミリーの女の子の誕生会にも参加。みんなびしょ濡れになりながらの水着パーティー。ひとりひとり順番にプレゼントを渡してメッセージを述べ、それに対して貰ったほうはプレゼントへのコメントとお礼を述べる。にぎやかで、微笑ましいパーティー。

 

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僕らとちょうど同じ時期に、ホストマザーの弟がUAEのドバイから遊びに来ていた。彼はあの世界一高いビル、ブルジュ・ハリファで防災管理システムの仕事をしている火薬の専門家。そんなわけで、何度か野球場に出かけてはロケットの打ち上げを楽しんだ。息子も初めて見るロケット打ち上げに大興奮だ。

さて、この野球場。ケロウナには、こんなにたくさん必要なの?というほど野球場をはじめ様々なスポーツ施設がある。しかも全て美しい天然芝。こんなところでみんな草野球や草ソフトボールを楽しんでいる。なんという贅沢。

 

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週末は、オカナガン湖のビーチへ。町の中心部の繁華街のすぐそばに楽しいシティパークがある。みんな水着で繁華街とビーチを行き来している。何とも自由な雰囲気。まずは子供向けのビーチパークでひと遊び。

 

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気温38度。眩しい太陽、美しいビーチ。ここはカナダです。

 

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ターザンロープで湖へジャンプ!雪解け水でできた湖だけあって、正直水は冷たい。だけど、暑いから気持ちいい。沖の方には水に浮かぶ大型遊具が見える。

 

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湖面を流れる涼しい風が心地よい。小さい子供たちも、かなりの沖合で遊んでいた。カナダでは年齢制限があまり無く、自己責任のもと、何でもチャレンジさせてくれる。帰りに寄ったバンクーバーでも、日本では確実に未就学児お断りになるだろう、子供料金の設定すら無い大人向けブロードウェイミュージカルへ行ったのだが、どうしても観たいと言ったら僕と息子を快く入れてくれた。何事に対しても「楽しんでね!」というムードがあるカナダ。素晴らしい社会だ。

 

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毎晩寝る前は、夕日を見るため州立公園でもある裏山のノックス・マウンテンを散歩。息子は恐竜の化石探し。ここカナダのブリティッシュ・コロンビア州は、カンブリア紀の化石群「バージェス頁岩」で世界的に有名だ。(スティーヴン・ジェイ・グールドの名著『ワンダフル・ライフ』をぜひご一読を)また、野生動物も身近な存在。鹿・リス・アライグマ・野鳥類などをよく見かけることができる。

 

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鹿は毎日のように庭にもやって来た。落ちているプラムやチェリーを食べる。その他にも、忙しそうに木々を走り回るリスたち、その頭頂の飾りが誇らしげなウズラたち・・・。様々な野生動物たちに囲まれた生活は、東京育ちの息子にとってはとても嬉しいようだ。

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澄んだ空気のケロウナでは、月や星もくっきり見える。初めて望遠鏡で月を見た息子は、まだその意味がよくわかっていなかったようだが、とても面白がっていた。

 

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さて、僕と息子は昼間それぞれの語学留学先へ行った。僕はInternational Gateway Kelowna(IGK)という語学学校。そして息子は地元のチャイルド・デイケアセンター。朝起きて、朝ごはんを食べ(ホームステイでは朝ごはんは自分で作るのが基本)、僕のランチの弁当もついでに作って、ダウンタウンまで登校。山の麓のバス停まで毎日がちょっとした登山だ。連日高カロリーの食事が続くが、山の上り下りで毎日の運動量も多い。

 

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息子の通った保育施設の園庭。ここで毎日夕方5時まで過ごす。初日だけ別れる時に少しだけ泣いたが、すぐにみんなと楽しそうに遊んでいたとのこと。僕が語学学校へ行っている間、毎日施設のフェイスブックページに息子の楽しそうな写真が次々とアップされるので、僕も安心だった。日本語を話すスタッフはいないが、息子には全く問題なかったようだ。

一方、僕の通ったIGKは、ケロウナのダウンタウンの中心部のショッピングモールの二階にあり、通学にもアフターアクティビティにもとても便利。ビーチへも徒歩数分なので、授業でもビーチへ出かけたり、学校が終わったあとはビーチバレーやビーチサッカーを楽しめる。



 

初日にまずは簡単なテストを受け、それを採点しているあいだに学校周辺を散歩がてら案内してもらう。町の中心にある日本庭園”春日井公園”を散歩し、隣の役場へ行ってバスの回数券や定期券の買い方を教えてもらい、ビーチ沿いを散歩。しばらくして学校へ戻ると、各自英語レベルごとのクラスへ別れて、さっそく英語授業がスタート。ひとつのクラスには10〜15人ほど生徒がいて、日本・韓国・台湾・タイ・スイス・イタリア・フランス・ドイツ・メキシコなど、生徒の国籍もバラエティに富んでいる。

 

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クラスの仲間たちは皆若い。高校生から20代までの生徒がほとんどだ。このクラスでは先生も30代半ばだったので、僕が最高齢(笑)。午前と午後で授業内容が分かれていて、別のクラスにはリタイアしたシニア層もいたり、仕事での英語スキルアップのために企業のバックアップで来ている人もいた。クラスの雰囲気は、とてもリラックスしていて楽しいムード。僕も高校生や大学生たちと席を隣にしていても、全く違和感はない。授業も様々な遊びを取り入れたものが多く、ただ英語を勉強するという感じではない。いかに積極的に他者とコミュニケーションをとり、自分の言いたいことを相手に伝え、相手のことを理解するか、ということが重要視されていた授業内容だった。若い人たちと一緒になって英語で悪戦苦闘していると、何だかこちらの気持ちも若々しくなってくる。

日本人をはじめアジア系の生徒たちは、英語の文法や表現の仕方に苦労していたが、ヨーロッパから来ている人たちは発音やアクセント、過去形など動詞の変化に苦労していた。母語と英語が似ている上に、なまじ仏・独・伊語など複数言語の知識があるから、ついついそっちにつられてしまっているようだ。でも大方の表現方法や文化基盤は共通しているので、コミュニケーションは取り易そうで見ていて羨ましい。

3時に学校が終わったあとは、ビーチへ遊びに行ったり、映画を観に行ったり、パーティーで盛り上がったり、cafeやレストランでアルバイトしたりと人それぞれ。土日にも様々なアクティビティが用意されている。水上スポーツに乗馬やゴルフ、自転車やハイキング、バンクーバーやシアトルまでのショートトリップなどもあった。

アメフトやアイスホッケーなどスポーツが好きな高校生たちは、放課後地元の高校生と一緒の練習に参加する。驚いたことに、全国大会のような大きな試合にも出してもらえるそうだ。日本から来ていた数人に話を聞いてみると、皆日本のスポーツ環境との違いに驚いていた。こちらでそれを経験してしまったら、もう帰りたくなくなってしまうようで、多くの生徒たちが長期留学への道を選んでいたことが、とても印象的だった。

 

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短期間ではあったが、このカナダでの生活は息子にとってとても大きな意味があったように思える。雄大な自然とフレンドリーな人々、そしてチャレンジ精神や楽しむことを尊重する社会。彼の人格形成の重要期において、確実に貴重な経験となったことだろう。

 

おお、カナダ


この大地を荘厳で自由に保ちたまえ


 




 

 

 
posted by 岡昌之 at 16:46| Comment(0) | 父子旅 カナダ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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