2014年03月19日

ハワイの名門校 プナホウ・スクール



 

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Punahou School(プナホウ・スクール)はアメリカ合衆国ハワイ州のオアフ島にある全米でも屈指の名門校です。1841年開校という長い歴史を持つプナホウは、オバマ大統領の母校としても有名で、また学業だけでなくスポーツ選手育成にも力を入れており、多くのオリンピック・メダリストを輩出。全米の高校38,000校の中でスポーツ・プログラムNo.1校に二度も選ばれています。ワイキキからもほど近い広大なキャンパスに幼稚園から高校まで総数3740名の生徒が学び、単一校としては全米最大の規模を誇る学校でもありますが、先生一人当たりの生徒数は12人と、きめ細かい教育がなされていることも特徴的だと言えるでしょう。

 

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ゲートからはヤシ並木が続き、いかにも”ハワイ”といった雰囲気です。入ってすぐの広場で何か作業をしている人たちが見えます。

 

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何やら移動遊園地の設営のようです。かなりの規模です。

 

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毎年2月の初めにある”プナホウ・カーニバル”の準備だということでした。とても大きなお祭りで、多くの人たちが訪れるそうです。もしもこの学校へ見学に行くのなら、このカーニバルに合わせて行くのもいいかもしれません。

 

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キャンパス内はとても開放的で、ハワイの青い空と色鮮やかな緑のコントラストが美しい。芝生の広場がたくさんあり、生徒たちが遊んでいます。大人も裸足で走り出したくなります。

 

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”この〜木なんの木”みたいな木がたくさんあります。日差しの強い日には、木陰で休むのでしょう。

 

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一際目立つドームのある建物は、1896年に作られたPauahi Hall。ちなみに1941年の12月7日に、この建物のすぐ隣に”ある物”が落ちてきて、窓ガラスなどが大きく破損したそうです。

 

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”ある物”とは、なんと米軍の対空砲射弾。真珠湾を爆撃する日本軍戦闘機に向けて発射された対空砲射の弾丸が、ここプナホウに落ちてきて、その破片が今でも保管されていました。その後プナホウ・スクールは1942〜1944年まで、アメリカ軍のエンジニアリング部隊の基地として使用され、その間生徒たちは隣のハワイ大学で学んでいました。また、学校スタッフや生徒たちはパイナップル畑で働いたり寄付金を集めて、7億円もの大金をアメリカ政府へ提供したとのことです。プナホウを訪れるにあたっては、こういう歴史も知っておくといいかもしれません。

 

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プールでは水球のクラスが行われていました。

 

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キャンパスは、緩やかな斜面に沿って棚田状になっています。山の上の方はどうやら高級住宅地のようです。マーチングバンドが練習していました。

 

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この学校の誇りでもあるオバマ大統領(なかなかのワルだったようですが・・・)の二期目の就任式パレードで演奏するための練習だったようです。アメリカ最大の晴れ舞台に臨む先輩たちを、幼稚園の子供たちが真剣に眺めていました。(訪問時は2012年1月第2週で、就任式は1月21日に首都ワシントンで行われました)

 

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お腹が空いたので、カフェテリアでおにぎりを購入。ここプナホウの学食は朝の7時から開いていて、朝食も食べることができます。朝早く学校へ来て、勉強したりスポーツしてから朝食なんて素晴らしい環境です。

 

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こちらは学長公邸。海外の多くの私立学校では、学校内に校長が住んでいます。生徒たちは気軽にここへ訪れることができます。校長は全ての生徒の”父”であり、生徒たちにとってとても身近な存在のようです。

 

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その隣には幼稚園児たちの遊び場がありました。息子はキャンパスに入ってからずっと裸足です。

 

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幼稚園と1年生の校舎へやってきました。2年生になると小学校の校舎へ移ります。

 

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幼稚園は一段と緑豊かな環境です。

 

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車で来た親たちが子供を降ろすドライブスルー・レーンです。さすがアメリカ。ほかの国ではあまり見たことがありません。しかも上から見ると・・・

 

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屋根は太陽光パネルでした。他の建物でもパネルの設置工事をしています。ハワイ州は電力のクリーンエネルギー化を着々と進めているようです。2030年にはハワイ州の全電力の40%をクリーンエネルギーで賄う計画で、現在家を新しく建てる際には、太陽光温水器の設置が義務付けられています。

 

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ワイキキまで約1.5km。バスや自転車ならあっという間に繁華街まで行ける距離にも関わらず、ここプナホウはとてもゆっくりとした時間が流れていました。

日本人にも人気のサマーキャンプのプログラムでも有名ですが、ぜひヴァケーションシーズンを外した日程で訪れることをお勧めします。のんびりとした本当のプナホウの姿が楽しめるでしょう。

 


 

(参考資料:オーストラリア・ビクトリア州の教育制度)http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/02pacific/info20105.html

 
posted by 岡昌之 at 10:30| Comment(0) | 世界の学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世界一過酷な一年間 GGSのTinbertopキャンパス

 

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Geelong Grammar School の9年生たちは、一年間俗世間を離れ山の中で生活する。険しい山々と広大な国立公園が生徒たちのキャンパスだ。

今回オーストラリアを訪れたのは息子の幼稚園が冬休みに入る12月半ばからで、こちらではクリスマス前から夏休みのバカンスシーズンが始まる。学校はスクールシーズンを終えクローズされてしまい、再開されるのは1月の終わり頃。GeelongGrammarSchoolもクローズされていて、残念ながら学校取材はできなかった。しかし、せっかくの機会だからと思い立ち、ドライブがてらティンバートップ・キャンパスまで行ってみることにした。(GGSの詳しい紹介はこちらの記事をどうぞ)

 

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メルボルン中心部から北東へ。世界的に有名なワインの生産地でもあるヤラの丘陵地帯を縫うように道は続く。辺り一面は果てしなく広がる葡萄畑。著名ワイナリーが点在し、様々なワインを試飲することができる。そのモダン且つ嗅ぐわかしい佇まいに惹かれる思いを抑えながら車を走らせる・・・

 

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メルボルン市内では80km/hが一般道の制限速度だが、郊外へ出ると100km/hに。こちらでは道案内の標識が日本みたいに多くないので、うっかり道を間違うと何十キロも違う道を進んでしまうので要注意。

 

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葡萄畑の次に広がるのは広大な放牧地。オーストラリアで驚くのが物価の高さだが、国民食とも言えるビーフは例外。牛肉だけは破格に安い。

 

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内陸部へ150kmも入って行くと、だんだん景色が乾燥したものになってくる。全体が干し草のような緩やかな丘陵地帯が文字通り”果てしなく”何百キロも続く。時折すれ違う車以外に人の気配は無い。ただ、牛と馬と羊の世界。

 

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ティンバートップへ向かう道程での最後の町マンスフィールドを通過。ここからあと30kmほど。ティンバートップ・キャンパスはAlpine National Park(アルパイン国立公園)の入口にあたる山間部にあり、背後にはグレートデバイディング山脈の南端に位置するヴィクトリアンアルプスを望む。数ある山の中でもマウント・ブラーはマウンテンスポーツを楽しむためにメルボルンから多くの人たちが訪れる。シャトルバスのターミナルやスキーショップがあることから、ここマンスフィールドの町は、冬季にはマウント・ブラーへ向かう人たちの中継拠点となることがうかがえる。

町を探索してみたかったが、ここまで来るのに思いのほか時間がかかったため先を急ぐことにした。子連れドライブは、なかなか時間通りにことが進まない。オーストラリアの美しい景色とストレスをまったく感じない道路は、運転している僕にはとても快適なのだが、4歳の息子はまだ景色を楽しむには幼すぎるようだ。

 

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メルボルン中心部からおよそ230km、ようやくティンバートップ・キャンパスのある山(写真手前の緑の山)が見えてきた。あの森の中に王侯貴族の子弟をはじめ世界中から富裕層の子供たちが9年生の一年間を過ごしにやってくるジーロング・グラマー・スクールのティンバートップ・キャンパスがある。そしてその背後にそびえるのがマウント・ブラーだ。

 

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あの俗世間から遠く離れた山々の中で子供たちは一年間生活する。厳しい自然環境にも負けず、便利さや快適さを遠ざけ、自分自身を見つめると同時に本当の人間同士の信頼関係、そしてかけがえのない友情を育む。

 

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地図によるとこれがキャンパスへ行ける唯一の道らしいのだが、標識も案内看板も全く無い。

 

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道は正しかったが、やはり閉鎖されていた。しかしせっかくここまではるばる来たのだから、このまま帰るのももったいない。他のルートで山へ登ってみることにしてみた。

 

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地図によると、かなり大回りだが山の中腹からキャンパス近辺へ向かう道がある。たぶん、この道だろう。

 

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だんだん道が険しくなってきた。運転しているレンタカーは4WDではなくコンパクトカーなのだが、大丈夫だろうか・・・

 

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残念ながらこちらのルートも閉鎖されていた。でも、もう少し山を登ってみよう。

 

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山の中腹あたりで見晴らしの良い場所へ出た。美しい眺めだ。

 

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山を降る途中でティンバートップの建物らしきものが見えた。煙突のある小さな小屋がいくつか並んでいる。本当に山の中のキャンパスだ。夏でも朝晩はかなり冷え込むだろう。メルボルンでさえ真夏なのに時折かなり冷え込むことがあり、今朝などは車の窓ガラスが凍っていたほどだ。もちろんここには電気やガスや石油ストーブは無い。暖炉にくべる薪が無くなれば、生徒たちは暗闇と凍えるような寒さの中で夜を過ごすことになるという。

ここで過ごす15歳の一年は、どこよりも過酷で、どこよりも濃密かもしれない。こんな”通過儀礼”を経ることができる子供たちが心底羨ましい。

 

 


posted by 岡昌之 at 10:35| Comment(0) | 世界の学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

Branksome Hall Asia 訪問記@

韓国・済州島に現在(2013年)開校している3校のボーディングスクールのうちの一つ、カナダのトロントに本校を持つBRANKSOME HALL ASIAを訪れました。

 

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本校のBRANKSOME HALLは、カナダのみならず北米エリア屈指の名門女子校です。世界中から留学生が集まり、1903年の創立以来多くの著名OGを輩出しています。その初となる海外分校が2012年に韓国・済州島に開校しました。僕が訪れたのは記念すべき最初の年度の終わりころ。何もかもがフレッシュな印象でした。

 

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エントランスはとても開放的で、学校というよりはちょっとしたリゾートホテルのようです。息子も大はしゃぎ。

 

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生徒たちの可能性を最大限に引き出そうという姿勢が見えます。カナダの本校では100年以上の歴史の中で、カナダ国内外を問わずあらゆる分野の人材を輩出し続けています。ここアジア分校でも10年後20年後には、世界中で活躍するトップクラスの人材を送り出しているかもしれません。

 

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学校のジオラマ模型にて。特徴的な建物が並びます。写真右側が校舎やホール、左側が学生寮と体育館です。

 

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記念すべき学校のオープンイヤーに生まれた最初の赤ちゃんの写真が教職員室に貼ってありました。分校開校に伴いカナダから済州島に移り住んだ学校スタッフたちは、いわば大きなファミリーのようなものなのかもしれません。

 

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校長のGlen Radojkovich氏にインタビューしました。初年度において予想外に良かったことや改善点、教育におけるアジア戦略の重要性や、面接のため来校する日中韓の親たちの教育観の違いなどについて伺いました。教育への情熱がひしひしと伝わってきます。若くてエネルギッシュで、まさに”開拓者”という言葉がぴったりな方でした。

 

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学校の周りでは、現在急ピッチで開発が進んでいます。写真右手がBranksome Hall Asia、左手がKorea International School JEJUの校舎。そしてNorth London Collegiate School Jejuを含めた3校が開校してます。建設中、計画中を含めると、2020年までには合計10校前後になる模様。人口50万人ほどの、この済州島という小さな島に、2万人が暮らす国際学園都市が誕生するということです。

 

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posted by 岡昌之 at 14:04| Comment(0) | 世界の学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月31日

Branksome Hall Asia 訪問記A

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こちらが学校紹介映像です。まずはご覧ください。



それではキャンパス内を周ってみましょう。まずは図書館へ。

 

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広くて面白い造りでカラフルで、息子は嬉しそうに走り回っています。

円筒形の、まるでトムとジェリーに出てくるチーズのようなものがありました。中はどうなっているのでしょうか?

 

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ごろごろしながらリラックスするスペースのようです。

 

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こちらは巨大な風呂桶のようです。中はというと・・・

 

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小劇場のようになっていました。ここで講義や、ちょとしたパフォーマンスも行われるとのことです。

 

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生徒たちがそれぞれ好きな場所で、好きなスタイルで本を読めるように作られている図書館です。開放的でとても楽しく気持ちのいい空間でした。

 

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息子は館長さんを捕まえて、ずっと絵本を読んでもらっていました。館長さんは昨年まで横浜の学校で働いていたそうで、ここBHAの開校に伴い、日本人の奥様と一緒に済州島へやって来ました。たくさん読み聞かせしていただき、ありがとうございました。

次はアート・サイエンスエリアへ。科学室や美術室などが並んでいます。なんだか近未来的な雰囲気です・・・

 

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ホール棟へ来ました。これも特徴的な建物です。

 

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小ホール

 

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大ホール

 

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次は体育館へ。まるでモノレールの駅のようです。(本当にそうだったら良かったのに!何せキャンパスが広くて、見学して周るだけでも大変です。子連れ取材には初夏の済州島の日差しは堪えました・・・)

 

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体育館の両脇に学生寮があります。男子禁制の女子寮です。

 

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キャンパス内の移動には学校の自転車も使えます。隣接する他の学校に行くにも、敷地が広大過ぎて、移動手段がないと大変です。

 

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続く

 

 
posted by 岡昌之 at 09:17| Comment(0) | 世界の学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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