2013年02月27日

相転移

息子たいかんは、毎日のようにスクールへ自作のアート作品を持っていく。
それらを先生や友だちに見せるために。
昨日は「ハロウィン・モンスター・ブック」だった。
これは折り紙一枚一枚にいろいろなモンスターを描いて、それらを両面テープで本の形に貼り付けたものだ。
そして今日は「グッド・デイ」。
これは大きな画用紙に色とりどりの紐やテープ、ちぎった折り紙やスポンジ、取れたボタンなど、さまざまなモノを貼り付けて、楽しかった思い出の日を表現したもの。
毎朝スクールの玄関で出迎えてくれる先生に、まず抱きついたあと、息子は誇らしげに作品を見せるわけだ。
ついこないだまでは、僕の手伝い抜きにはこういったものが作れなかったのに、今では一人で、しかも短時間で仕上げるようになった。
子どもの成長というのは、本当に早いものだ。
ちょっと目を離していると、あっという間に成長してゆく。
しかもこの成長の度合いは、段階を経てとか毎日ちょっとづつとか、ではなく、何かのきっかけで相転移を起こすのだ。
今まで彼の中でモヤモヤしていたりボンヤリとしたカタチだったものが、ある時に何かの拍子で「回線がつながる」様子は、見ていて感動的でもある。


そういえば、息子が二歳の頃に初めて僕と二人でグアムへ海外旅行に出かけた時にこんなことがあった。
ホテルのお土産屋さんの壁にTシャツがたくさん吊るされていて、そこにはさまざまな「I (ハートマーク) GUAM」がプリントされていた。
それを不思議そうに見ていた息子が僕に訪ねた。
この店だけでなく、町のいたるところにTシャツは飾られていたので、息子は気になっていたのだろう。

「あれ なんてかいてあるの?」
僕は何気なく答えた。
「アイ ラブ グアムだよ」
その瞬間、息子のカラダの細胞たちが一斉にウゴメキ始め、そのザワメキが抱きかかえていた僕の手を伝わってきた。
そして息子はこう叫んだ。
「そう!そう!そう! アイ ラブ グアム!!」

その時の表情と言ったら、まるでヘレン・ケラーの「WATER!」のシーンの様。
僕はこの時初めて息子の「相転移」を目の当たりにしたのだが、それは彼の中の漠然としたグアムへのハッピーな想いが「LOVE」という概念と結びついた瞬間だったのだ。
あれから一年以上たっているのだけれども、未だに息子は手紙にも「I (ハートマーク) 〜」と書いているほど。
(もちろん子ども用「I (ハートマーク) GUAM」Tシャツをお土産に買ったわけですが、帰国後妻に「なんで今時こんなもの買うの?」と言われました...)

このように、子どもの成長過程において相転移を促したり目撃するには、日頃の語りかけや観察がとても重要じゃないかと僕は考えます。
たくさんいろんなものを経験させ、たくさんいろんなことを考えさせ、たくさんいろんな場所へ出かける...
幼い子どもの子育てはとても骨の折れることですが、こういう出来事に立ち会えると何だか嬉しいですし、生物の成長・学習機能のメカニズムの一端に触れたような気がして、わくわくしてきます。



<お薦めの一冊>
子どもの認識世界を理解するのに最良の本です。
一緒に遊びながら、子どもが普段何を見ていて、何を感じて何を考えているのかを観察するのにもってこいです。
ついつい僕の方が夢中になってしまいますが...



posted by 岡昌之 at 11:21| Comment(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月29日

stay hungry, stay curious

息子たいかんの学校の二学期が今日終わった。
早いもので、6月には4歳になる。
先日担任と先生との面談があり、そこで息子の学校での生活と成長ぶりを聞いた。
担任のサラは開口一番、息子をこう評した。
「たいかんは、とてもとてもcuriousです!」
僕はその言葉を聞いて、思わず笑みをこぼした。
息子はとても好奇心旺盛で、毎日いつもなにかを発見しては報告し、知らないことを見つけるたびに先生に質問するらしい。
「なんでプランクトンは小さなエビみたいなの?」(たぶんオキアミのこと)
「どうして真珠は貝の中で出来るの?」
そういえば2歳の時に行っていた前の学校でも、こんな質問で先生を困らせたっけ。
「どうして昼間なのに月が見えてるの?」
突然こんな質問をされてとっさに答えられなくて...と先生は苦笑していた。
とにかく「なぜ?なぜ?」の連続らしい。
僕は息子の順調な成長ぶりに心から嬉しくなった。

息子を育てるにあたり僕が第一に心がけたのが"sense of wonder"、つまりは身の回りにあるものや出来事を不思議に思う感覚を強くもつこと、そしてとにかく好奇心と探究心旺盛になることであった。
息子は生まれてからというもの、いつも僕に抱っこされてあちこち連れ回され、さまざまな刺激と僕の言葉のシャワーを浴びさせられ続けた。
そんな甲斐あって、彼のアタマの中では、世界は不思議で満ち溢れている。
かの世界の発明王エジソンも、小学校の授業中に先生に質問ばかりしていたそうだ。
幼き発明王にとっても、世界はあまりにも不思議すぎたのだろう。
そして小学一年生の身で放校処分となる。
彼がいると授業が先に進まないことが理由だったそうだ。
我が息子には、ぜひエジソンのもつ記録を破ってほしい。

君のためならパパは世界中から凄い先生を探してくるぞ!
stay hungry, stay curious !



キュリアスなのはお猿だけではありません。偉大な人は皆そうです。科学者だけでなくKREVAだってそう言ってます。









posted by 岡昌之 at 13:59| Comment(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月09日

うんこ記念日

いつの時代も、歴史に残る偉業を成す人のモチベーションは、愛の力だ。
我が息子たいかんも、その例外ではない。
本日2013年4月9日、日本時間20時10分。
ついに彼は初の”単独トイレうんこ”に成功した。
一人でパンツを脱ぎ、一人でトイレに行き、一人でうんこをし、一人でケツを拭いたのだ。
3歳10ヶ月にして、待望の瞬間である。

この偉業は愛の力によるところが大きい。
彼が近頃ご執心のとある女の子にこう言われているからだ。
「たいかん君がトイレでうんこできるようになったら、私の家に泊まりに来ていいよ」
こう言われてから二週間、ついに彼は成し遂げた。
これで今週末は思う存分二人で赤ちゃんごっこに耽ることだろう。

ところで我が息子たいかん君、水の中でゆっくりと角度を変えながら動く自らのうんこをしばらく見つめ、ポツリこうつぶやいた。
「うんこって 地球みたい...」
ああ、なんという詩人...
この恐るべき3歳児は、便器の中にも宇宙を見出すのか!
あまりの感動にチビりそうになってしまった僕。
しかし父として負けじとこうつぶやき返してやった。

That's one small poop for a man, one giant poop for my son.

「一人の人間にとっては小さなうんこかもしれないが、息子にとっては大きなうんこだ」

今夜は一人祝杯をあげよう。
早く寝てくれ。




posted by 岡昌之 at 20:53| 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月12日

追悼 Robert Edwards

世界初の体外受精児を誕生させ、ノーベル医学生理学賞を受賞したロバート・エドワーズ英ケンブリッジ大名誉教授が先日亡くなりました。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0411/TKY201304100563.html
世界で最初の「試験管ベイビー」ことルイーズ・ブラウンさんが生まれたのが1978年のこと。
以来現在までに400万人以上の赤ちゃんが体外受精によって生まれています。
我が息子たいかんもこの400万人に含まれているわけで、日本では2~3万人の体外受精児が毎年誕生しているそうです。
世界的にみても日本人はかなりの人数だと言えます。
(おまけに息子は帝王切開で取り出されてますので、ずいぶんと他所様の手間暇がかかっている子です)
しかしこの体外受精をめぐっては、当時は本当に大変な騒ぎだったそうで、博士とルイーズさん(まだお腹の中の)の命を狙う人たちから逃げ回っていたそうだとか。
ちなみにその頃の僕といえばまだ小学校に入ったばかりの頃で、まさかこんな大事件が世界を騒がせているとは知りませんでした。
それから35年経った今でも、カトリック教会はこの技術に関して当時ほどではありませんがイイ顔をしません。
でも面白いことに、保守的なイメージがあるイスラム教は体外受精に関しては寛容です。
胚の時点で命とするカトリックと、受精から120日経ったところから命とするイスラムの違いから来るのでしょう。

http://ameblo.jp/matsubooon/entry-11498083145.html(このブログは面白いデータ満載です。ご参考に)

ともあれ、この技術が無かったら僕の息子はこの世に生を受けることが無かったわけですから、息子にとってロバート・エドワーズ博士は文字通り「命」の恩人と言えるでしょう。
博士がご存命のあいだにお礼を言いに行けなかったことが残念です。



全ての少年少女、恋人たち、そしてこれから子作りを考えている人たち、現在妊娠している人、そのパートナー、現役ママ&パパたち... とにかくあらゆる人に見て欲しい一冊。写真も構成も素晴らしいの一言!





posted by 岡昌之 at 19:26| 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月12日

グレートジャーニー


さて、行ってきましたグレートジャーニー展
いつものように国立科学博物館360°シアターへ入ったら、いつもと違う新映像...
大興奮した息子は「これを見たい!」とリクエストです。
もう二十回くらいこの博物館へ来てますが、初めて別料金を払って企画展へ行きました。

世界各地の辺境の地の住居やアンデス地方の色とりどりの農作物などに興味津々だった息子君。
中でも一番ヒットだったのは、コレ。



太古のポリネシア人が使っていた船を再現し、インドネシアから石垣島まで実際に航海したものを展示してありました。
今年3月にインドネシアに、そして4月に石垣島へ行ったばかりの僕と息子にとっては大興奮企画!
「この船が欲しい」とうるさい息子を連れ、先へ進みます。



僕らが行った時開港したてのホヤホヤだった新石垣島空港の敷地内には、こんな凄いモノが埋まっていたんですね。
この遺跡の発見で空港建設が危ぶまれたほどだそうです。
先日の石垣島旅行前にこの展示会を見とけば良かった...



さて、こんな博物館内ゲームもあって息子は益々ヒートアップ。
同年代の子たちがヒーロー物やポケモン、あんぱんまんなどにハマっているのをよそ目に、我が息子たいかんは人類の進化に大夢中。
ウルトラマンや戦隊ヒーロー大集合ではなくて、「古代人」大集合でアツくなれます。
彼にとって憧れの古代人たちが一堂に会したチラシを大事そうにカバンに入れていました。



その夜は、マカオで買った「人類の進化キット」でおさらいです。
海外へ行くと必ず現地の本屋を覗いて面白そうな本や玩具を買うのですが、これは大ヒットでした。
日本では見かけないですね。
海外ではポピュラーみたいですが。
http://www.amazon.co.uk/0107-Prehistoric-Man-Science-Kit/dp/B001IHT92Y
しかし、うちの息子は本当に勉強熱心です。
しかも勉強だけではなく、セクシーお姉さんたちも大好きなので、とてもバランスが良いなと我が子ながら感心してしまいます。
どっちかだけだと心配になりますからね。
僕みたいに。


さて、僕の記事が掲載されているSOLAR JOURNAL vol.5 は好評発売中!




posted by 岡昌之 at 00:11| Comment(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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